Column

久しぶりにバッハの無伴奏チェロを聴き込む。

無伴奏について言うと、個人的には、ヴァイオリンの方が好きです。
なぜなら、よりポリフォニックな複雑さがあって完成度が高いから。
と言っても、なんと言うか、研究し甲斐と言うか、面白さと言う点で興味深いということであって、どちらがいいとか優れているとか、そういう問題ではありません。
で、ちょっとした気まぐれで久しぶりにチェロを聴いてみようかと。
さて、そんじょそこいらで取り上げられる名盤を紹介しても面白くありません。
そこはちょいと天の邪鬼なボクのこと。
今回取り上げるのは、Peter Brunsというヒトの演奏です。
IMGP2523.JPG
☆今見てみたら、サイトがあった!http://www.peterbruns.de/

ドイツの人だから、ペーター・ブルンスと言うのでしょうか?
どうなんでしょうか?メジャーなヒトですか?(笑)
わかり易い肩書きは、シュターツカペレ・ドレスデンの首席だったヒトということですね。
で、だいぶ前ではあるのですが、そもそもこのCDを買った動機は、1730年製のTononiを使用していると明記されていたことです。
カザルスも一時期愛用していた楽器です。

演奏はと言うと、恐らくガット弦でしょう。とても柔らかく、美しい響き。
で、若干残響多めの空間で古楽的なアプローチで弾いています。
フレージングやアーティキュレーションなど、個人的には『??』な調子もありますが、それを補って余ある素晴らしさも。
何が素晴らしいかって、もう、細部にわたってきめ細かく配慮した演奏なんです。
一音たりとも気を抜かず、丁寧に丁寧に弾いているのがわかる。
特に、音の切れ目の処理。音の終わりの止め方、抜き方、そして次のフレーズへの渡し方。
ただただ楽譜通りに弾き切るんじゃなくて、すべての音の仕舞い方に愛情と言うか、誠意を感じる。
この細やかさ、とても勉強になりますよ。目から鱗の一枚です。
(あ、あとね、面白いのは、2番のクーラント。早めのテンポでスピッカート!なかなか爽快ですよ♪)

因みに、手持ちのバッハ無伴奏チェロ。

○フルニエ
○トルトゥリエ2種
○ シュタルケル2種
○ ロストロ
○ ジャンドロン
● スーザン・シェパード
●ウィルスペイ
○毛利伯郎(1〜3だけ)
●ビルスマ2種
○ハインリッヒ・シフ
○マイナルディ
○カザルス
○マイスキー(後から出た方)
○アーノンクール(!)
それからそれから.....確認次第追記します。(笑)
因みに、いちばんのお気に入りはジャンドロンとトルトゥリエだな。